河童は他の妖怪に比べて企業のキャラクターに使用される機会が多い

「カッパッパー、ルンパッパー」の独特のリズムの歌詞と味のあるキャラクターで一度見たら忘れられないのが、お酒で有名な黄桜のテレビCMです。黄桜の河童は、1955年から同社のCMキャラクターとして登場しました。

きっかけは同社の二代目社長・松本司郎が、当時「週刊朝日」に連載されていた清水崑の漫画「かっぱ天国」に魅せられて、是非、河童を黄桜のキャラクターにしたいと考えたことだそうです。

最初は申し入れを丁重に断っていた清水崑ですが、社長の粘り強い交渉でようやく承諾し、以後、同社を象徴することになる河童のキャラクター(夫婦・息子・娘・祖父)を描くことになりました。清水崑が描くキャラクターは1974年まで用いられ、同氏が亡くなった以降は、小島功が描くキャラクターにバトンタッチされています。

現在も根強い人気を誇る黄桜の河童キャラクターは、カレンダーなどに描かれ、毎年発売されています。また、黄桜は、レストランと黄桜酒場「カッパ天国」、そして「河童資料館」などが一堂に会した「キザクラカッパカントリー」を京都に設立しました。資料館ではCMの原画や、歴代のCMを見ることができます。

その他の企業では、カッパ・クリエイトが運営する回転寿司チェーンの「かっぱ寿司」が有名で、「カーくん」「パー子ちゃん」をはじめとする河童のキャラクターを用いています。。

店名の由来はきゅうりを巻いた「かっぱ巻き」とは関係なく、回転寿司のお皿を当初水流で流していて、その浮かぶ皿の様子が河童の頭の上にある皿を連想させたことから、それにちなんでネーミングされたとのこと。

また、三菱UFJニコスの「DCカード」は、1990年から「カッパとたぬき」をキャラクターとして使用しています。河童は「人を引き込み」、たぬきは「他を抜く」と言われることから、商売上、縁起がよいとの理由でキャラクターに採用されました。